借金苦や借金地獄という言葉があります。
昔の様な高利貸しがあった時代ならいざ知らず、現在でもその様な状況になる事はあるのでしょうか？
消費者金融の利用では起こらない
消費者金融やキャッシング会社からの借入れが原因で、借金苦や借金地獄の様な状態になる事は今ではありえません。
(ただし、未登録貸金業者の闇金から高利で借入をした場合は、話は別です。高利貸しの闇金には引っかからない様にする必要があります。)
２０１０年ごろに貸金業界に関連した法律の改正があって、貸金の際の金利は最高でも年率で２０％までとなりました。 さらに、個人が借り入れできる額のＭＡＸは年収の１/３までとなりました。
複数の消費者金融で他社借入れは無いと嘘を言ってお金を借りれば、年収の１/３以上借りられちゃうのではと思っている人がいるかもしれません。
ですが、消費者金融は融資審査の際に信用情報機関に照会を行います。 消費者金融は、借り入れ申込み者が他の金融会社から幾ら既に借り入れをしているかを調べるので、嘘を付いたらすぐにばれてしまいます。
だから、まっとうな所からお金を借りたならば複数の消費者金融を利用したとしても年収の１/３までしか借りれません。
そのため、消費者金融のキャッシングが原因で返済のためのお金で苦しむという事は今はまずないはずです。
借金苦や借金地獄に陥るケース
今、多額の負債で窮地になってしまうとすれば、それは、「自分が起こした事業での失敗」や「知人の借り入れの保証人となったが、その知人がお金を持ったまま夜逃げをしてしまった」などの理由だと思います。
あと、考えられるパターンとしては投資に失敗した場合です。 商品先物取引や、株式の信用取引、ＦＸ取引は実際に自分が持っている金融資産以上の取引ができてしまいます。
読みが当たって勝負に勝てば、大きなお金を手にすることができるけど、失敗すると、自分では返すことができないほどの負債ができる可能性があります。
そういえば、ネットで「ＦＸで親のお金２千万円を溶かしたバカ息子」がいると一時期話題となりました。 レバレッジを掛けて、自分の資産以上の投機をしてしまうと、この様な大損をしてしまうことがあり得ます。
勝負で大負けしても返せるだけのお金を持ち合わせていればよいですけど、無ければ、その借金返済のためにその後の人生を費やすことになります。
デイトレードや先物取引などの投機色の強い投資は、裁判所に自己破産申請をしても、借金が免責されないことがあります。
免責されない場合は、債権者と話し合ったうえで、借金を返し終えるまで毎月返済を行う事になります。
