借金返済体験談|事業の失敗で銀行へ一括で借金返済

会社を辞めて、起業をしようと考えている方は様々なリスクについて考慮する必要があります。 起業時に借金をしないで済むぐらいの資金を作っておいた方が後々楽です。

起業後、事業経営が暗礁へ

ビジネスマン

私は、電子基板を製造する会社で営業マンとして働いていました。

社長はワンマン経営だったので、私たち社員が何か意見を言ってもまったく取り上げてくれません。

これでは今の会社にいても先は無いと思い、社内の数人の方と今の会社を辞めて独立をしようと言うことになりました。

結局、私を含めて4人が会社を退職し、同業種の新会社を立ち上げました。

起業するには、もちろん多額の資金が必要となります。 私は、新会社で役職を務めることになったので、会社での責任が大きい分、出資額も多く出すということになりました。

私は、持ち家を担保として銀行から8百万円を借入しました。 基本的にその借金の返済は、会社の業績が順調であるなら当面は利息分だけの支払いでOKということに銀行の担当者と話がつきました。

→ 借金の解決方法

経理スタッフの使い込みが発覚

ところが、会社を立ち上げて1年後、営業がやっと安定をしてきた時に、会社の経理をしていたスタッフが会社のお金を使いこんでいたことが発覚しました。

調べてみると会社にほとんど資金は残っていません。 使いこんだスタッフは、遊興費に使ってしまったらしく返還訴訟をしているのですが、お金を取り返すことは難しそうです。

会社の運営資金が無いため、事実上、事業は休眠状態となりました。 その結果、私が借金をしていた銀行から借金の一括返済を求められる結果となりました。

銀行に借金をした時に作成した融資契約書に、「利息分の支払いができない場合は借金を一括返済する」という項目があったのです。 結局、銀行へ借金返済するために、私は自分の持ち家を手放さなければならなくなりました。

家を売ることで、6百万円を作ることができ銀行への借金返済に充てたのですが、借金はまだ残り2百万円もあります。

この2百万円は自分自身で用意するのは無理だったので、恥ずかしながら親に頭を下げて親からお金を借りました。

この2百万円は、親が老後用の資金として貯めていたお金の一部です。 親には本当に申し訳ないの一言に尽きます。 親から借りたお金によって、銀行へ借金の一括返済をかろうじて行うことができました。

ですが、今後の会社運営と、親にした借金をどう返そうか悩み事が尽きません。 今後の課題は事業の立て直しと、親にしてしまった借金の返済をどう工面するかです。

私にとっては今が正念場といえるような状況なので、ここで踏ん張って頑張らねばと思っています。

▲ このページの上部へ