介護破産とは
介護には非常にお金がかかります。
その介護費用が生活を圧迫し、家計が苦しくなって破産状況になることを介護破産と呼びます。
今は元気な両親でも、近い将来介護が必要になるかもしれません。 介護は家族だけで行うのは非常に難しく、外部のサービスを利用することも必要になってきます。 しかしそれには料金が発生します。
老人ホームに入所するのもお金がかかるので、自宅で介護を頑張る人も多いでしょう。 でも自分で介護するとなると時間が取られるので、まともに仕事が続けられなくなります。
今まで以上にお金が必要になるのに仕事がろくにできず収入が減ってしまう…。 これが介護破産になる主な原因なのです。
借金があるともっと大変
親の介護のために退職、もしくは休職をすれば当然収入が減ります。
しかし、そんな状況でも借金返済や住宅ローンの返済はし続けなくてはいけません。 税金であれば収入によって減額、もしくは免除ができるかもしれませんが、借金の返済は待ったなしです。
ローンの支払いと収入減、この2つがあると一気に介護破産になってしまいます。
介護破産にならないための対策
親が元気なうちに色々と対策を考えて、介護破産にならないようにすることが大切です。
ここでどの様な対策方法があるのかをまとめてみました。
- 住宅ローンを組むときは将来の生活スタイルも予測して計画を立てる
- 借金の返済はできるだけ早く終わらせる
- 介護費用を念頭において貯蓄をする
- 親やその他の家族と介護費用についてよく話し合う
協力できる家族がいれば、できるだけ早く介護費用について話し合っておくことが大切です。
今は一人っ子の家庭も多いですが、その場合でも介護を受けることになるであろう親自身と十分に話し合うことが大切です。 健康に気をつけてもらう、もしくは親本人にも貯蓄をしてもらうと助かります。
資産変化のシミュレーションをし、このままではかなりの高確率で介護破産状態になってしまうという人は、必要に応じて財産の処分も考えなくてはいけません。
実際に介護破産になり家を差し押さえされて競売に掛けられるより、先回りして家を任意売却した方がずっと高額で売却できます。
「うちの親はまだ大丈夫」そんな考えは危険です。 元気だからこそ、一緒に介護破産の対策を考えることができるのです。 決して他人事だとは思わず、思い立ったらすぐに対策を考えるようにしましょう。