元金均等返済方式の計算式

住宅ローンでよく見られる元金均等返済方式という支払い方法について解説をしています。

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借金返済方法には元金均等返済方法があります。

計画的に返済をし続けるには、この支払い方法についてしっかりと知識をつけておいた方がいいでしょう。

借金の解決方法

元金均等返済方式とは

支払い方式の一種で、毎回元金返済へ充当される金額が均等になる方法のことです。

借入総額を支払い回数で割ることによって、月々の返済額が決まります。 つまり支払い回数を決め、それに応じて月々の返済額が変動するということになります。

具体的な元金均等返済方式の計算方法

具体的な計算方法を見てみましょう。
例)借入金額:90万円、実質年率12%、支払い回数30回

まずは支払い回数が30回なので、借金90万円を30等分します。 すると1回あたりの支払い額は3万円ということになります。

ところが借金返済は元金だけ返せばいいというものではなく、金利も支払っていかなくてはなりません。 金利は毎月の借金残高で計算されます。

金利の計算式は((借入残高-毎月返済額)×年利÷365)×30となります。

この計算方法だと、以下のようになります。

  • 返済1回目:支払額39,000円(内利息分9,000円)
  • 返済2回目:支払額38,700円(内利息分8,700円)
  • 返済3回目:支払額38,400円(内利息分8,400円)

このように元金に充当される金額は一定額ですが月々残債が減っていくため、利息が徐々に減っていきます。

元金均等返済方式のメリット・デメリット

元金均等返済方式は毎月同じ額だけ元金に充当されるため、返済計画が立てやすいというメリットがあります。

残高が減るスピードも早く、支払う利息総額も少なくて済みます。 しかし残債がまだまだたくさんある初回のうちは利息がかさんでしまうため、月々の支払い額が大きくなってしまいます。

長期間で見ればお得になるものの、支払い額が多くなってしまうことでローンの前半は返済による負担が大きいです。 教育ローンや住宅ローン、カードローンでもたまに見かけますが、多くはありません。

しかし住宅ローンのように借りる金額が多いと利息の負担も大きくなります。 スタート時からしばらくは、高い利息を支払い続けることを覚悟しなくてはいけないでしょう。

どんなケースに向いているか

元金均等返済方式は、住宅ローンの支払いで見かけることがあります。

金額が大きい住宅ローンだと返済前半の負担はかなり大きくなりますが、金額が大きい分、金利は低いので返していけるでしょう。

長期のローンの場合だと若くて働き盛りのときに多く返済していき、歳を重ねるうちに月々の返済額が減っていくような計画も立てられます。

元金均等返済方式は、ある程度生活に余力がある人に向いている支払い方法です。

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