国保の加入は義務
国民健康保険は、加入者が病気やケガをして病院で診察を受けたとき、医療費の数割を負担してくれる社会保障制度のひとつです。
国保という呼びかたの方がなじみ深いですよね。 保障を受けるには国保に加入して保険料を支払い、保険証を交付してもらう必要があります。
医療保障を受けるには大事な制度ですが、様々な理由から滞納してしまう人もいるようです。
- 退職後に社会保険から国保へ切替をしなかった
- 借金返済が苦しく国保の保険料支払いを後回しにした
- 健康なので必要ないと思い意図的に加入しなかった
「必要になったときに加入して保険料を支払えばいい」そんな風に思っている方もいるかもしれません。 しかし、国民健康保険も国民年金と同様に加入が義務付けられているものです。
いざ必要になったときに加入をすると、過去に遡って保険料を請求されてしまいます。
滞納したままにするとどうなる?
本当は国保に加入して保険料を支払わなくてはいけないのに、滞納してしまうとどうなるのでしょうか?
当然のことですが、督促がきます。 国民健康保険は各自治体で管理しているため、保険料や督促事情は各自治体ごとに異なります。
のんびりと督促するところもあれば、素早く保険料の支払いを求めてくるところもあります。
借金返済が遅れてしまったときと比べると穏やかなのかもしれませんが、それでも督促状が家に届くのはあまり精神衛生上いいものではありません。
払えないなら支払い相談をしよう
どんな支払い要求でも、放置しておくのはよくありません。
国民健康保険は事情があって支払いが難しいのなら、分割払いなどの相談にのってくれます。 もしくは今後の支払いについて減免してくれるかもしれません。
減免が認められるケースは、以下のようなものがあります。
- 所得が少ない
- 被災した
- 健康面の悪化による生活困窮
手続きすれば保険料の額も減って督促も止まるのに、何もせずに逃げ回っているだけではあまりにも勿体ないです。
退職後の手続き
退職したらすぐに健康保険を国保へ切り替えて、気付かないうちに滞納扱いとなっていて慌ててしまうことが無いようにしましょう。
健康保険の切替は、まず会社から発行される資格喪失証明書が必要になります。
その資格喪失証明書を持参して管轄の役所で国保への切替手続きをし、その後は毎月所定の国保保険料を納めることになります。