老後破産とは
1人暮らしの高齢者が増えていますが、そのような老人が破産同様の生活を送っていることを「老後破産」と呼びます。
老後破産の原因は、以下のようなものが考えられます。
- 年金が少ない
- 元々収入が少なく、貯蓄もほとんどなかった
- 多額な医療費が生活を圧迫している
- 借金返済をし続けている
ほとんどの人は高齢になると仕事を辞めます。 老後の生活で頼りになる収入は、年金ですよね。
しかし年金支給額が少なく、十分な生活を送るには全然足りないのです。 若い頃に貯蓄をしてこなかった人や元々収入が少なかった人は、年金生活に突入したら大打撃を喰らうでしょう。
また、高齢になるとどうしても病院通いが増えてきます。 収入は減っているのに、病院通いを続けたり、保険の適用されない自由診療を受ければ、当然生活も困窮してくるでしょう。
他にも借金返済などが老後破産の原因として考えられます。 若い頃に購入したマイホームの住宅ローンを、年金生活に入っても支払い続けているという人は多いものです。
意外な老後破産の原因・熟年離婚!
高齢化社会が問題視される中、熟年離婚も増えています。
何十年も連れ添ってきた夫婦ですが、夫の定年退職をきっかけに離婚に踏み切るケースが多いのです。 第三者からは、「今まで長い間夫婦としてやってきたのになぜ?」と不思議に思うばかりです。
しかし離婚を切り出す側の心理としては、やっと自由になれるといったものかもしれません。
熟年離婚が老後破産の原因になるのは、財産分与です。 結婚してから築き上げた財産は、例え奥様が専業主婦であっても夫婦の共有財産とされます。
離婚の際に財産分与をし、その後生活が苦しくなってしまう元夫の方もいます。
老後破産を防ぐには
老後に破産生活を送らないようにするには、やはり原因になりそうな因子をできるだけ無くすことが大切です。
年金制度ばかりは個人で頑張ってもどうにもならないので、支給額が少なくても生活ができるように十分な蓄えを持つ必要があります。
ただし老後のお金のためにと無理な資金運用をしてしまうと、失敗したときに返って借金を抱えてしまうリスクがあります。
実際に老後も借金返済で苦しんでいる人はたくさんいます。 ですから無理な資金運用はせずに、地道にお金を貯めていくのがいいでしょう。
- 貯蓄をする
- 借金は老後まで持ちこさないようにする
- 節約生活をする
- 健康を保つ
- 夫婦のコミュニケーションを大事にする
以上のポイントを押さえて、老後破産を回避するようにしましょう。