取立てが厳しいのは借金?
人間の心理として、返済が遅れたときの取立てが厳しい方を優先したくなります。
イメージとしては、借金の方が取立てが厳しいように思えます。 特に消費者金融だと携帯電話や自宅、会社にまで督促電話がかかってきそうです。
そんな事態を避けるためにも、税金の支払いより借金返済を優先させたくなりますよね。 また、借金返済を優先してしまう理由はもう一つあります。 それは高い金利です。
約定日に間に合わなければ損害遅延金が発生してしまうことになります。 税金ももちろん遅れてしまえば延滞金が発生しますが、借金の金利ほどではありません。
以上の理由から、借金の支払いを優先してしまう人が多いのです。
本当に借金を優先していいのか?
高い金利がついてくるのは確かに借金ですが、取立てについては特に厳しいというわけでもなさそうです。
テレビや映画の怖い取立てのイメージは、いわゆる闇金と言われるものです。 正規の金融機関で借りている限り、返済が遅れてもハガキが来たり、返済日の確認の連絡が来たりする程度です。
税金の支払いが遅れれば、必ず督促状が届きます。 ずっと支払いを無視し続ければ督促状に記載される文言は強くなり、「差し押さえ」の警告が来るようになります。
そして電話でも支払いをするよう求める連絡が入るようになります。 つまり、取立てに関してはあまり差がないように思えます。
税金の支払いを優先した方がいい理由
多くの人が借金返済を優先しがちですが、実は税金の支払いを優先した方がいいのです。
その理由は、税金の支払い義務はずっと続くからです。
借金の場合、返済困難に陥れば最終的に自己破産という制度に頼ることができます。 免責が認められれば、全ての借金の返済義務が無くなります。
しかし自己破産をしたとしても、税金の支払い義務は免除されません。 税金はずっと支払いをしなければ、財産の差し押さえが執行されてしまいます。
このような理由から、借金と税金では後者の税金の支払いを優先すべきということが分かります。 借金ばかり優先して、税金を滞納し続けないようにしましょう。
もちろんどちらも支払わなくてはいけないものなので、できることなら並行して支払いをし続けられるように計画を立てる事が大事です。